No.41(モンゴル帝国) :
「モンゴルの世界征服とはどのようなものだったか?」
1206年にモンゴル民族を統一して帝国を樹立したチンギス=ハンは、ナイマン・ホラ
ズム朝などを征服し中央アジアからイランまでを支配下に置いた。以後2代オゴタイ=
ハンと将軍バトゥはそれぞれ中国東北部とロシア・東欧にまで勢力を拡げ、4代モンケ
=ハンの時代にフビライが東アジア西南部を、フラグが西アジアを支配して、中国東北
部から東欧にまで及ぶ大帝国となった。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
アレクサンドロスやナポレオンと並び称される、チンギス=ハンの征服活動に見られる
凄みは、出生の疑惑を晴らして、自らが蒼き狼の子孫であることを証すという使命感に
由来しているとする、井上靖の小説『蒼き狼』のストーリーに関心を高めながら、学習に
取り組んでいる。
思考・判断:
モンゴル帝国が、東は中国東北部から西は東欧に及ぶ史上最大規模の世界帝国となっ
たのは、初代チンギス=ハンから4代モンケ=ハンの時代の征服活動によることを、的確
に判断している。
資料活用の技能・表現:
ユーラシア大陸の地図上に、チンギス=ハン、将軍バトゥ、将軍フラグ、将軍フビライそれ
ぞれの征服活動を図示することにより、世界史上最大のモンゴル帝国の発展について説
明できる。
知識・理解:
モンゴル帝国の成立と発展について、当時の中国(南宋)やイスラーム世界(ホラズム朝
やアッバース朝)、ヨーロッパ世界(大空位時代直後の神聖ローマ帝国)との関わりを視野
に入れつつ考察している。